今から約八百年前、源頼朝が鎌倉に幕府を置いていた頃、粕壁の浜川戸に春日部重実という人がおり、大袋、大沢、桜井、新方、増林あたりを領地としていました。
この重実の子に実景、そしてこの実景の孫に重行(春日部治部少輔時賢)という人がいました。彼は長い間、相州(現在の神奈川県)にある鶴岡八幡宮を敬信していて、しばしばの合戦にもその霊護を蒙ったので、遥拝(はるかに礼拝すること)のため鎌倉時代元弘年間(1330年代)に鶴岡八幡宮を模してこの八幡神社を造営したと伝えられており、森の一部は彼の館跡と言われています。
昔は、新方四十余郷の総鎮守で代々領主の守護神社であり、その後しばしばの栄枯盛衰もありましたが、現在は春日部の総鎮守となっています。
御祭神は、「安産」「長寿」「家内安全」「必勝」の神様として古くから地域の人々の信仰を受けています。
朝鮮半島(主に百済)と交流を行い、織物・製鉄などの技術をもつ渡来人の受け入れに尽力した。儒教思想や漢字を導入し、日本文化の形成に大きく貢献した。
文武を導く神。
第14代仲哀天皇の皇后で身重の体で朝鮮半島に出兵し、三韓征伐を果たした。帰国後、応神天皇を無事出産し、69年にわたり摂政として日本を統治した。
安産・子育て・必勝の神。
春日部氏の祖先紀貫之の祖であり、神功皇后、応神天皇に長く仕え、政務に大きな功績をあげた。
知恵の神、長寿の神。
伊勢神宮、外宮の御祭神で、食物をつかさどる神。
鎮守の杜にはさまざまな神様たちがおまつりされています。
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春日部の総鎮守。毎日の生活を守って下さる神さま。文武を導く神。長寿・安産の神。
除災開運の神。
防火の守護神。
強い心身をはぐくみ邪悪を断ちきり運勢を開く神。
旧本殿。平成七年焼失、平成八年再建。
福岡県の太宰府夭満宮が本宮。学問の神。
出雲・宗像社。人を助ければ人に助けられる「道」の神。
邪気を祓い人々の苦を除く神。武蔵国の総鎮守。
火災・盗難除け神。
豊作豊漁、商売繁盛の神。
参道中央部にそびえる大きな銀杏の木。
在原業平と当神社の故事を伝える碑。
参道中央部に空高くそびえる大銀杏は、鶴岡八幡宮の御神木の一枝が飛び来たり、一夜のうちに繁茂したと伝えられています。
参道入り口には、在原業平と当神社の故事を伝える 「都鳥の碑」があります。
『名にしおはばいざ言問はん都鳥 わが思ふ人はありやなしやと』
隅田川の渡しで、川岸に遊ぶ嘴が赤く翼の白い鳥を見て、京都では見たことのない鳥と思い、渡し守にその鳥の名前を聞くと「都鳥」と答えたので、京都のことを思い出して上記の歌を詠んだと記されています。
平成31年3月26日
春日部市指定有形文化財となりました。
昭和五十七年十月に御鎮座六百五十年祭を奉祝し、御社殿等の大修造工事が実施されました。記念行事として、「薪能」が奉納され、その後一年おきに演能されています。
榛名山や浅間山の火山灰等に由来する大量の砂が平安~室町時代の寒冷期の強い季節風により、 利根川の旧河道(きゅうかどう)沿いに吹き溜(た)められて形成された内陸性の砂丘。 長さ200m、幅50mの規模で八幡神社と稲荷神社の境内にみることができる。
(平成28年3月15日 指定)